売買契約を結ぶ

価格帯を500万円台にしての中古住宅探し。いくつかの不動産サイトで「田舎」の方を探すと埼玉西部や栃木、千葉中部などにあることはあるのですが、駅からやたら遠かったり、上下水道が未整備だったりとかなり難点があるんですよね。
やはり辛いかな、と思いつつ検索を続けるうちにとある茨城県の不動産屋のサイトを発見。そこには……「常磐線の駅から4-5km、敷地40-60坪、築20数年の一戸建て」がまさに500万円台で何軒もあるではないですか。

サイトで物件を見るうちに目に留まったのは、茨城県のつくば市南部でした。かつて新興住宅地として開発された住宅団地がいくつかあり、割と広めで上下水道も通っている一戸建てが手頃な値段で売りに出されていたのです。しかも、常磐線を使うと一時間程度で都心に出ることもできます。さっそく、不動産屋にメールを出して下見に行くことにしました。もっとも、遠方に住んでいたので下見といってもできれば一度見てその場で決めたかったんですけどね。

下見に出かけた当日は、まず土浦の不動産屋で428万円の一戸建てを見せてもらいました。まぁ、これは市街地の中なのは良いのですが、敷地が狭い上にサイトの写真を見てもどうかと思うほど「ボロボロ」だったので、参考程度だったのですが、実物は予想以上にすごかったです(^^;。畳や壁はボロボロ、天井には雨漏りの跡らしきものもあって、しかもすぐ前の道路に通っている下水には未接続(確かに下水ありとは書いてあったけど、接続しているとは書いてなかったかも……ってそんなのありか!)。実際に住むとなるとかなり手を入れないと無理そうでした。
500万円前後の住宅の実態を見せ付けられた思いで、次の不動産屋へ。こちらではつくば市南部の住宅団地の一戸建てを二軒見せてもらったのですが、こちらは土浦のボロ家とは大違い。敷地50-60坪、家もかなりきれいで上下水道に都市ガスあり。周囲に大きな店がなく駅からもやや遠い(4kmほど)ものの、十分「生活できる」感じでしたね。

結局、そのうちの一軒、敷地60坪で500万円の一戸建てを費用のめどが立って購入できるようなら購入したい、と申し出ると購入の申し込みをすることになり、30万円の手付金を払って申込書を作成しました。
さらに、後日生まれて始めて作成した実印と印鑑証明を手に再び不動産屋に出向いて売主の方と売買契約書を作成。一応、住宅ローンが組めなければ無条件に解約、住宅ローンを組む期限は1ヵ月後、という住宅ローン特約を付けた契約だったのですが……。

いよいよ、最大の山場、住宅ローンをめぐる攻防が始まりました。