市街化調整区域とは、市街化を抑制し、建物の建設などに制限を課している地域です。特に住宅については原則として新規の建築を認めず、以前から建っている住宅の建て替えなど例外的な事情がある場合にのみ認める・・・はずなのですが、なぜか市街化調整区域に1000戸超の大規模住宅団地があったりします。
どうやら市街化調整区域でも、「事実上の市街地」として扱われる場合があるようですね。私が住んでいる市街化調整区域内の大規模住宅団地は「第二種低層住居専用地域扱い」だそうです。基本的に建て替えなどもできるようですし、都市計画税も課税されます。一体こんな市街化調整区域に何の意味があるのか理解に苦しむのですが、こうした事実上の市街地で上下水道などの生活基盤に問題がなければ、市街化調整区域であること自体はそれほど気にする必要はない、とも言えるでしょう。むしろ、割安になる傾向があるので積極的に狙ってみるのも良いかもしれません(ただし、念のため開発行為や建て替えなどの制限は確認すべきです)。
市街化調整区域内の物件で困るのは、住宅ローンでしょうか。たとえ事実上の市街地であっても、住宅ローン不可、というところがけっこうあるのです。私の場合も、これで最有力候補だった金融機関に断られました。
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