住宅ローン特約

住宅ローン特約とは、不動産売買契約を結ぶ際に付ける「住宅ローンを組めなければ契約を白紙撤回できる」という特約条項です。
通常、住宅の購入申し込みを行って不動産売買契約を交わし手付金を払った後に買主の都合で契約を破棄すると、手付金は没収され不動産業者にも仲介手数料を取られますが、この住宅ローン特約があると、そうした不利益を受けることなく「住宅ローンが組めないから契約を取り消す」ことが可能になるのです。
手付金と不動産売買の仲介手数料だけでも物件価格の1割以上になる場合が多いでしょうから、重要な特約ですね。

基本的に、住宅ローンを使って住宅を購入しようとする際はこの住宅ローン特約を付けるのが原則ですが、ただ付けるだけでなく内容にも注意しましょう。住宅ローン承認/実行期限や金融機関、金利などの条件が現実的なものか、確認する必要があります。
実際には、期限などに関しては売主の方にある程度柔軟に対応してもらうことも可能かもしれませんが、契約は契約。常に「万一」のことを考えて契約内容を検討しなければいけません。