住宅購入を検討し始める

私が住宅ローンを組んで家を買うことを本格的に検討し始めたのは、2005年の後半でした。低所得フリーターとして貧乏生活を送っていた2003年を底に収入が増え始め2005年秋の時点で2005年の年収が200万円を突破することがほぼ確定、不動産情報サイトでよく見かける「600万円前後の中古戸建」の購入ももしかしたら可能なのではないか、と思い始めたのです。
実際、当時住んでいたアパートの家賃は月35000円(年間42万円)。この水準でも年収から見ればある程度の余裕がありますし、600万円程度の住宅ローンなら毎月の返済額をこれよりやや多い程度(年50-60万円)に収めることはそれほど難しいことではないはず。収入の増加で住宅購入に関する諸費用をほぼ賄えそうな預貯金もできていました(2005年の年間収支はプラス50万円程度)。つまり、住宅ローンさえ組めれば家を買える状態だったわけです。

ただ、当時の私は事実上のフリーター。一応ソフト開発の在宅勤務もやっていたのですが、比率で言えば半分以上がアルバイトの給与でしたから、その点を突っ込まれるとかなり苦しいだろうな、とは覚悟していました。現在のアルバイト先には通勤不可能な土地での収入見通しを聞かれて、「今まではあまり実績がありませんでしたが、今後は在宅勤務で十分生活できます」などと答えても、そんな低所得フリーターの戯言wを聞いてもらえるとは自分でも思えませんでしたからね。

まぁ、とりあえず聞いてみるか、と埼玉中西部に狙いを定め、不動産屋にメールで「年収200万円ほどですが、全額住宅ローンで600万円程度の中古戸建を買えるでしょうか」と問い合わせてみました。で、結果は「不可能とは言い切れないが、かなり難しいだろう」と微妙なお返事。他にもいくつかあたってみたのですが、やはりいずれもフルローンだと無理、といった感じでした。

この時点で「諸費用以外全額ローン」は、ちょっと無理かな、という感じになってきたので、親と相談。すると、親がいくらか貸してくれることになりました。また、価格帯も600万円以上はちょっと厳しそうなので、何とか500万円台で探してみようかと方針転換。次の候補地探しが始まります。