SPDRゴールド・シェア(金価格連動ETF)

東京証券取引所に上場されているSPDRゴールド・シェアは、金価格(ロンドン渡しの金地金価格)に連動することを目指すETFです。投資家から集めた資金で現物の金地金を購入、保有しているため、ETFを購入することで実質的に金地金に投資することができます。
ただし、運用手数料のほかに購入、売却にかかる費用があり、また取引のタイムラグや解約に備える現金などの要因があるため純資産ベースで見ても完全に金価格に連動するとは限りません(ETFと金価格の差異、トラッキングエラーが生じます)。実際の購入、売却価格は市場での取引価格となるため、市場の動向によっては時価ベースで見た金ETFのトラッキングエラーが拡大する可能性もあります。

アメリカでは一定の条件で金ETFと金地金と交換できるようですが、日本の投資家はできません。

最近は通貨不安(ドル安)の影響もあって堅調な金価格に注目が集まっていますから、ポートフォリオの一部に金地金に連動する部分を組み込みたい、という場合は便利な商品でしょう。現物の金地金に比べ、流動性が高くて小口で売買できますからね。

ただし、ETF、上場投信であることによるリスク要因にも注意は必要です。トラッキングエラーや金融市場の混乱による流動性低下、保有する金資産の事故などで思わぬ損失を出す可能性もあります。

取引所価格:10270円(2010/1/14)

投信メモ