資産インフレとリフレ、ミニバブル

今週、大都市圏で地価が上昇し始めた、というニュースが報じられました。すでに昨年辺りから一部では地価の下げ止まり、上昇基調は見られたのですが、今年は実に15年にわたる地下下落から、地価上昇に転じ始めた「流れ」が確認される結果になったわけです。
一方、東証株価の方も4年ぶり高値と30億株を超える過去最高の出来高で大賑わい。リフレ、資産インフレへの期待が高まっています。

すでに長引くゼロ金利政策で「投資」への関心が高まり、ネット証券の普及もあって「個人投資家」が増えていたわけですが、そこへ来てのリフレ、資産インフレ期待(株価や地価の高値期待)。バブル後の「価格破壊」で、値ごろ感の出ている「勝ち組資産」が買われているのでしょう。
ただ、今回は地方に関してはまだ地価下落が続くなど「二極化」がテーマになっているようですね。「勝ち組」資産をいかに見抜いて安値で買うか。80年代バブルのように何でも買えば買えば上がる、という状況ではないので注意が必要なのかもしれません。

最近の株価はここ数ヶ月で20%上がるなどややミニバブル化してきた感もありますが、これが「適正価格」を模索する継続的な上昇に繋がるのか、やはりはじけて大きめの調整を迎えるのか、注目していきたいと思います。

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