資産の有効活用のための利回り投信
毎月分配型投資信託とは、高利回りが期待できる投資対象に投資することで安定した収益を確保し、毎月決算を行って収益を分配することを目指す投信です。主に外国債券や国内外の高配当株式に投資を行って、毎月そのインカムゲイン(配当や利子)を分配金にまわし、株価や債券が値上がりして売却益が出た場合はボーナス分配金を出す、という仕組みの投信が多く見受けられます。 現在の基準価額は8000円を少し上回る程度ですが、申し込み時には10000円から、という銀行が多いようです。この場合、大体12000口程度となり毎月の残高は50円程度になるのでしょうか。年間の利回りにして6%。最近はこの水準の安定した分配金を継続していますので、「預貯金よりはずっと有利」な金融商品と言えなくもありません。 毎月分配型の投信では、グロソブの他に高配当株式を投資対象とする投信も人気を集めています。特に、海外の株式に投資を行うタイプの投信は昨年来の株高と円安で年間40%を超える利回りを実現したものもあり、この一年だけを見ればグロソブを大きく上回る運用成績を残しました。もちろん、それは債券より株式の方が「値動き」が大きいということで、今後の株式相場次第では損失が膨らむリスクも大きいわけですが。 毎月分配型の投資信託は、収益が上がればその収益を元本を取り崩すことなく自動的に確定できる(現金として受け取れる)ので、「今ある資産を活用して定期的な収入源を作る」のに便利です。逆に、分配金を受け取るとそのたびに分配金に課税される上に元本ともいうべき投資信託の基準価額はその分下がりますから、「これから資産を形成する」のには不利な面があると言えるでしょう(値上がり分を頻繁に分配金として「取り崩す」ため、値上がり分が再投資される複利効果が得られず投資効率が落ちてしまう)。 |