代用有価証券とは、信用取引の担保として差し入れる株式などの有価証券。代用証券とも。株式の信用取引の場合は、代用有価証券として差し入れた株式の評価額の80%程度が証拠金に組み入れられる。ただし、評価額は相場変動の影響を受けるため、相場の下落時には差し入れた有価証券の評価額が下落し追証やロスカットに陥るリスクが増す。
また、代用有価証券として差し入れた銘柄と同じ銘柄を信用取引で買う(2階建て)と、その銘柄が上がれば効率よく利益を得られる(担保能力が増して信用取引も拡大できる)が、下落時には買いポジションの損失に担保能力の毀損が加わり、一気に破綻する危険がある。
2006年初頭のライブドアショック時には、某証券会社が突如ライブドア株の代用証券としての評価率(代用証券掛目)を0にする、と発表し、暴落と市場混乱を加速させた。