低所得フリーターの味方「フラット35」に救われる

住宅ローン審査(以前)で次々不可となる状況の中、これは無理かとあきらめかけていました。金利9%程度の不動産担保ローンまで検討したくらいです。もっとも、不動産担保ローンだと400万円程度の融資に対して毎月3万円程度の利子を払わないといけないことになるので、さすがに決断はできませんでしたけどね。

そんな絶望的な状況下、不動産業者から「フラット35なら大丈夫そう」という連絡が入ったのです。

フラット35は、半公的な住宅ローンです。提携金融機関を通してフラット35を運営する住宅金融支援機構に申し込み、提携金融機関を通して融資や各種の手続きを行います。

融資額は、基本的に収入で決まり、他のローンに比べればいわゆる「属性」などの審査も緩いようですね。まさにフリーターや自営業者のためにある住宅ローンとも言えます。

私の場合は、200万円程度の前年度収入に対して融資額360万円、20年返済で金利は固定3%でした。毎月の返済額は約2万円。まぁ低所得フリーターを「信用」しろという方が無理なのかもしれませんが、フリーターが住むようなアパート家賃の半分ですか……
当時の金利水準を考えると、民間の一般向け住宅ローンよりはわずかに高いものの、そう悪くもない金利でしょうか。

フラット35の場合は、提携金融機関でも審査というか確認が行われるのでちょっと不安だったのですが、提出した納税証明書や確定申告書などによる収入の確認程度でした。「返済の見通し」「収入の実態」など「事情」を聞かれることすらなく、拍子抜けしたくらい。

ちなみにこの金融機関(某大手都市銀行)は、銀行が独自に行っている住宅ローンの審査でも相談していたのですが、その時には問題外といった感じで追い返されました……銀行として融資はできないが、フラット35に回すなら問題ない(銀行としては、借り手が返済できなくても関係ない)ということでしょうかね。

銀行を通して申し込み住宅金融支援機構の方の書類審査であっさりと融資が決まると、火災保険の見積もり依頼などを含めたいくつかの書類を作成して提出します。後は、実行(売買契約の執行、引渡し)日を待つばかりとなりました。